キチジツ

2018/11/29 09:00


普段のお手入れについて


キチジツではおもにミネルバリスシオ、ミネルバボックスという革を使用しております。
この革はイタリア・フィレンツェのタンナーで、植物タンニンと牛脂だけを用いて丁寧に鞣された牛革です。
革表面に塗装をせず、染料のみで仕上げた透明感のある落ち着いた艶があり、使い込むほどにいい味わいを醸し出します。
手触り、匂いまで自然な風合いを感じさせるうつくしい牛革です。

この革は十分な脂分を含んでいるため、普段のお手入れではクリームやオイルなどは必要ありません。
お手入れの際は柔らかい布や馬毛のブラシなどを使用して乾拭き、ブラッシングがおすすめです。
次第に色が深まり艶が増し、よりうつくしい経年変化をお楽しみいただけます。

過度なオイル等の塗布は、型崩れやシミなどの原因にもなりますので、革の表面の乾燥が気になる場合のみご使用ください。
汚れが付着した場合は、固く絞った布で軽く水拭きし、柔らかい布で水分を拭き取っておいておくとよいです。



傷のお手入れの方法


この革は自然な風合いと引き換えに、爪などによって革表面に傷がつきやすいです。
しかし軽い傷であれば、指の腹でこすることによって目立たなくすることができます。
馬毛のブラシでブラッシングするとより効果的です。
新しいうちは傷が気になりますが、次第になじんでいい風合いになっていきます。
傷の消し方もご案内いたします。



白く目立つ傷あと。
爪でひっかいてしまったり、知らぬうちに傷がついてしまいます。




このような傷の場合、傷の裏側に指をあてて親指の腹で少し力を入れてこすります。




指でこするだけでもこの程度まで傷を目立たなくすることができます。




馬毛のブラシで少しづつ力を加えながらブラッシングすと、より傷を目立たなくすることができます。




ほぼ見えなくなりました。
これでも白く残るような傷にはほんの少しのクリームをつけ、ブラッシングをすることで目立たなくすることもできます。



エイジング・色の深まり






こちらは新品のPatan-card #コニャック。
明るい色でやわらかい艶があります。

同じものを5年間使用したものが下の写真です。




傷はついたり消えたりしながらも、いい味わいがでております。
普段、これといった手入れをせず使用しておりますが、まだ十分な脂分があり、艶もでております。

植物タンニンと牛脂のみで鞣し、染料で丁寧に染められているからこそのエイジングです。
皆さまも革を育てる楽しみと、使い込まれたうつくしい革の表情をお楽しみくださいませ。


革について詳しくはこちらをご覧下さいませ。